"ビンファストの2025年Q4純損失は35.2兆ドン(約13.4億ドル)と前年同期比46.5%拡大した。米NC工場の資産減損(2.36億ドル)が主因。一方でEV納車台数は前年比63%増の86,557台、電動バイクは450%増の172,000台と好調。2026年の目標は全世界30万台以上の納車と電動バイク2.5倍増。2028年の米工場ソフトローンチを目指し建設を再開する方針を発表した。"
ビンファスト、2025年第4四半期の赤字拡大も米国工場建設の再開を発表
2026年3月16日 - ベトナムの電気自動車(EV)メーカー、ビンファスト(VinFast)が2025年第4四半期の実績を発表しました。純損失は35兆2,000億ドン(約13億4,000万ドル)で、前年同期比46.5%増となり、赤字幅が拡大しました。このような財政的困難の中でも、ビンファストは米国ノースカロライナ州に計画中の工場建設を再開する計画を明らかにし、市場の注目を集めています。
第4四半期の実績詳細と赤字拡大の原因
ビンファストの2025年第4四半期の赤字拡大は、主に米国ノースカロライナ工場に関連する資産価値の再評価に伴う減損処理(2億3,560万ドル)が大きく影響しました。これは前四半期比でも15%の増加であり、同社が短期的な財政的圧迫を受けていることを示しています。
レ・ティ・トゥ・トゥイ会長は投資家向け説明会で、「米国市場に全力を尽くしており、水面下で準備を進めてきた」と述べ、2028年のソフトローンチ(試験稼働)を目標にしていると明らかにしました。ビンファストは2024年、電気自動車市場の不確実性を理由に、同工場の建設を一度延期していました。
堅調な国内需要とASEAN市場への拡大戦略
財政的な困難にもかかわらず、ビンファストの車両納車実績は好調です。2025年第4四半期のEV納車台数は86,557台で、前四半期比127%、前年同期比63%と急増しました。このうち約80%がベトナム国内市場で販売されており、これは強力な国内需要を証明しています。
特に注目すべきは、電動バイクの爆発的な成長です。第4四半期の電動バイク納車台数は、前年同期比450%増の約172,000台を記録しました。これは、2026年半ばからハノイ市中心部でガソリンバイクの運行が禁止される政策の影響が大きいと分析されています。
ビンファストは2026年、全世界で最低30万台の車両を納車し、電動バイクの納車台数を2025年比で2.5倍に増やすという野心的な目標を掲げています。このため、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピンなど、ASEAN市場を積極的に攻略する計画です。
将来展望:米国市場への進出とグローバル展開
短期的な赤字拡大にもかかわらず、ビンファストが米国工場の建設再開を決定したことは、北米市場への進出に対する強い意志を示すものです。堅調な国内市場とASEAN地域への成功裏の拡大を足がかりに、ビンファストがグローバルな電気自動車市場で重要なプレーヤーに成長できるか、その動向が注目されます。
出典: Reuters
