"ベトナム政府は3月上旬、ガソリン価格を1週間で3度改定し、RON95-IIIガソリンは1リットル29,120ドンまで上昇した。この急騰を受け、3月9〜11日のEV関連検索数は3月上旬比で約3倍の51万2,000件超に急増。燃料費高騰は飲食業のデリバリーコストや運輸業の経費に直撃しており、政府は3年ぶりに「燃料価格安定化基金」を活用したが、補助金は限定的で市場への影響は続いている。"
燃料価格の急騰がベトナムの消費者行動を大きく転換
ベトナムで3月上旬、政府が小売価格を1週間で3度引き上げるという異例の事態が発生し、燃料価格が急騰しました。この影響は飲食業や運輸業にも波及し、消費者の間では電気自動車(EV)への関心が急速に高まっています [1]。
1週間で3度の価格改定とEV検索の爆発的増加
調査会社Cốc Cốc Researchのレポートによると、3月1日から12日にかけて、「ガソリン」「ディーゼル」といったキーワードの検索数は約700万回に達しました。特に価格改定が発表された3月5日、7日、9日には検索数が急増。9日にはガソリン関連の検索が81%増、ディーゼルが71%増とピークに達しました。
この動きと連動して、電気自動車(EV)関連の検索も爆発的に増加しました。3月9日から11日にかけて、EV関連の検索数は3月上旬と比較して約3倍に跳ね上がり、総クエリ数は51万2,000件を超えました。燃料費高騰への懸念が、消費者の移動手段の本格的な見直しにつながっていることを示唆しています。
| 燃料種別 | 3月10日改定後の価格(VND/L) | 値上げ幅(VND/L) |
|---|---|---|
| RON95-IIIガソリン | 29,120 | +2,080 |
| E5 RON92ガソリン | 26,570 | +1,350 |
| 0.05Sディーゼル | 30,710 | +480 |
| Mazut燃料油(kg) | 24,700 | +3,380 |
政府の対応と市場への影響
ベトナム政府は、3年以上ぶりに「燃料価格安定化基金」を活用し、価格上昇の影響を緩和する措置を講じました。しかし、補助金はRON95-IIIガソリンで1リットルあたり4,000ドンなど限定的であり、過去のような価格上限の設定には至りませんでした。これは、政府が燃料価格をより世界市場のコストに連動させる方針へ移行していることを示しています。
ガソリン価格の高騰は、デリバリーコストの上昇などを通じて飲食業の経営を圧迫するほか、運輸コストの上昇にも直結します。消費者のEVへの関心の高まりは、ベトナムの自動車市場だけでなく、関連するエネルギーインフラやライフスタイルにも大きな変化をもたらす可能性があります。
参考文献
[1] Thairath, "Vietnam Allows Oil Prices to Surge, Sparking Over 500,000 Searches for Electric Cars After Ending Fuel Price Support", https://en.thairath.co.th/news/foreign/2920322
