"2026年にベトナムで起業を考える方必見。本ガイドでは、有限会社(LLC)や株式会社(JSC)といった会社形態の選び方から、投資登録証明書(IRC)と企業登録証明書(ERC)の取得手順、必要書類、期間、費用まで、ベトナムでの会社設立の全プロセスを分かりやすく解説します。"
はじめに:なぜ今、ベトナムなのか?
安定した経済成長、豊富な若年労働力、そして政府による積極的な外資誘致策。ベトナムは、東南アジアで最も魅力的な投資先の一つとして、世界中の起業家や企業から注目を集めています。
しかし、外国人がベトナムでビジネスを始めるには、特有の法制度や手続きを理解する必要があります。本記事では、2026年最新の情報に基づき、ベトナムでの会社設立のプロセスをステップバイステップで解説します。
STEP 1: 会社形態を選択する
ベトナムで外資が設立できる主な会社形態は以下の通りです。事業規模や目的に合わせて最適な形態を選びましょう。
| 会社形態 | 特徴 | 最適なケース |
|---|---|---|
| 一人社員有限会社 (Single-Member LLC) | ・社員(出資者)が1名のみの法人。 ・最もシンプルな形態で、意思決定が迅速。 |
個人事業主や、単一の親会社が100%出資する子会社設立など。 |
| 二人以上社員有限会社 (Multi-Member LLC) | ・社員が2名以上50名以下の法人。 ・社員は定款資本の範囲内で有限責任を負う。 |
中小企業、スタートアップ、複数のパートナーとの共同事業など。 |
| 株式会社 (Joint Stock Company / JSC) | ・株主が3名以上で、株式を発行して資金調達が可能。 ・株式の譲渡が比較的自由。 ・ベトナム証券取引所への上場も可能。 |
大規模な事業、将来的な資金調達や上場を目指す企業など。 |
STEP 2: 会社設立の主な流れと期間
ベトナムでの会社設立は、大きく分けて2つのライセンスを取得するプロセスで進みます。全体の所要期間は、書類準備からライセンス取得まで、通常2〜4ヶ月程度です。
投資登録証明書 (IRC) の申請・取得
- 目的: 外国人投資家がベトナムで行う投資プロジェクトの承認を得るためのライセンス。
- 管轄: 各省・市の計画投資局 (DPI)
- 期間: 約15〜30営業日
企業登録証明書 (ERC) の申請・取得
- 目的: 法人として正式に登記するためのライセンス。IRC取得後に申請します。
- 管轄: 各省・市の計画投資局 (DPI)
- 期間: 約3〜5営業日
STEP 3: 必要書類と準備
申請には、公証や領事認証が必要な書類が多く含まれます。専門家のサポートを受けながら、早めに準備を始めることが成功の鍵です。
主な必要書類リスト
- 投資家(個人・法人)に関する書類
- 個人の場合: パスポートの写し
- 法人の場合: 設立証明書、定款、財務諸表(直近2年分)など
- 賃貸契約書: 本社所在地の物件の賃貸契約書と関連書類。
- 投資プロジェクト提案書: 事業内容、資本金、目標、社会経済への貢献などを記載。
- 法定代表者(General Director)のパスポート写し
※上記書類はすべて公証・領事認証が必要です。
STEP 4: 設立後の手続き
ERC取得後も、事業を開始する前にいくつかの手続きが必要です。
- 会社印の作成・登録
- 銀行口座の開設(資本金口座と経常取引口座)
- 資本金の送金(ERC取得後90日以内)
- 税務コードの登録、ビジネスライセンス税の納税
- 労働許可証・ビザの申請(駐在員向け)
まとめ:専門家の活用が成功への近道
ベトナムの会社設立手続きは、法律や規制が頻繁に変わるため、複雑で時間がかかる場合があります。特に、書類の不備はプロジェクト全体の遅延につながります。
スムーズな事業開始のためには、現地の法律や実務に精通したコンサルティング会社や法律事務所のサポートを活用することを強くお勧めします。
[1] ベトナム会社設立・法人設立の流れ - One-Value
[2] ベトナムでの会社設立(法人設立)手続きと注意点 - BNG Legal



