ベトナムのコーヒー・ティーチェーン市場、2026年競争激化、地場ブランドが優勢
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市場分析 2026年3月20日 3分で読めます

ベトナムのコーヒー・ティーチェーン市場、2026年競争激化、地場ブランドが優勢

"ベトナムのコーヒー・ティーチェーン市場は、2025年に11億ドル規模に達し、今後も年率8.7%の成長が見込まれる。地元のハイランズコーヒーが店舗数で市場をリードし、フックロンやコンカフェなどのベトナムブランドがスターバックスを圧倒。若者文化とSNSが市場拡大を後押ししている。"

市場規模は11億ドル、地場ブランドがスターバックスを圧倒

ベトナムのコーヒー及びティーチェーン市場が、著しい成長を遂げています。市場調査会社Mordor Intelligenceによると、2025年の市場規模は11億米ドルに達し、2029年まで年平均成長率(CAGR)8.72%で拡大すると予測されています。

この活況な市場を牽引しているのは、意外にもグローバルブランドではなく、ベトナムの地場企業です。

店舗数トップはハイランズコーヒー、地場勢が上位独占

2026年3月時点の店舗数ランキングでは、地元の「ハイランズコーヒー(Highlands Coffee)」が777店舗で圧倒的な首位に立っています。

順位 ブランド名 店舗数 国籍
1 Highlands Coffee 777 ベトナム 🇻🇳
2 Phúc Long Coffee & Tea 158 ベトナム 🇻🇳
3 Starbucks 108 アメリカ 🇺🇸
4 Cộng Cà Phê 80 ベトナム 🇻🇳
5 The Coffee House 75 ベトナム 🇻🇳

出典: 各社公式情報、報道に基づく(2026年3月時点)

2位の「フックロン(Phúc Long)」、4位のレトロな雰囲気が人気の「コンカフェ(Cộng Cà Phê)」、5位の「ザ・コーヒーハウス(The Coffee House)」と、トップ5のうち4つをベトナムブランドが占めています。世界最大のコーヒーチェーンである「スターバックス(Starbucks)」は108店舗で3位にとどまっており、地場ブランドの人気の高さが際立っています。

市場成長の背景

ベトナムのチェーン市場が成長する背景には、いくつかの要因があります。

  1. 若者文化とSNS: 若い世代にとって、カフェは単に飲み物を楽しむ場所ではなく、友人との交流、勉強、そしてSNS映えする写真を撮るための重要な空間となっています。各ブランドは、ユニークな内装やコンセプトで若者の心を掴んでいます。
  2. 中間層の拡大: 経済成長に伴い、可処分所得が増加した中間層が、高品質なコーヒーや体験を求めてチェーン店を利用するようになりました。
  3. 多様なメニュー: 伝統的なベトナムコーヒーに加え、フルーツティー、ミルクティー、アイスブレンデッドなど、多様なメニューが消費者を惹きつけています。

今後の展望:競争激化と差別化

市場の成長性に着目し、国内外から新規参入が相次いでおり、競争はますます激化しています。

インドネシアの「Kopi Kenangan」やマレーシアの「ZUS Coffee」といった東南アジアの有力チェーンもベトナム市場への進出を果たしており、独自の戦略でシェア獲得を狙っています。

今後は、価格競争だけでなく、店舗のコンセプト、メニューの独創性、デジタル技術(モバイルオーダーやロイヤルティプログラム)の活用など、ブランド体験全体での差別化が成功の鍵となるでしょう。

[1] VIETNAM COFFEE AND TEA SHOP CHAIN MARKET SIZE & SHARE ANALYSIS - Mordor Intelligence
[2] Bùng nổ chuỗi cà phê, trà sữa tại Việt Nam: Highlands Coffee dẫn đầu với 777 cửa hàng - POSTE

出典: Mordor Intelligence, POSTE Vietnam

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